耐タンパー性（IT用語）

ATM（現金自動預け払い機）は、耐タンパー性の高い設計が求められる代表的な例です。

ATMには多額の現金が保管されているため、不正なアクセスや改造を防ぐための対策が施されています。

1. 物理的な防御

ATMの筐体は頑丈な金属で作られており、簡単に開けられないようになっています。

また、内部の重要な部品には封印が施されており、開封すると痕跡が残るようになっています。

2. センサーとアラーム

ATMには不正な開封や振動を検知するセンサーが搭載されており、異常が検知されると即座にアラームが鳴り、警備会社に通知されます。

3. 暗号化

ATMの通信はすべて暗号化されており、データの盗聴や改ざんを防ぎます。

これにより、取引情報が安全に保護されます。

スマートカード（ICカード）も耐タンパー性の高い設計が求められます。

例えば、クレジットカードや交通系ICカードなどが該当します。

1. チップの保護

スマートカードのICチップは、物理的に破壊されにくいように設計されています。

また、チップ内部のデータは暗号化されており、不正な読み取りや改ざんが困難です。

2. 自己破壊機能

一部のスマートカードには、不正なアクセスが試みられた場合に内部データを自動的に消去する機能が搭載されています。

これにより、データの漏洩を防ぎます。